美容師の失敗談
お客さんと話していて思い出した、
《僕の美容師人生イチの失敗談 》
20歳ぐらいの時の話。
当時世間では【中田英寿の髪型】が割と流行っていたんですよ、
こうゆうやつね。
そして当時の僕は!?
スタイリストデビューしたて!
しかもまだメンズ限定でのデビュー!!
半人前どころか、5、6人前ぐらい
〜事件〜
その事件を起こしてしまったのは、カットに入り出し、少し慣れ始めた頃だったと思います。
いつもの様にフリーのお客様がご来店。
40代ぐらいの男性
ノリノリな僕はノリノリでお客様につき
カウンセリング。
希望スタイルは
多少違うけどほぼ中田ヘア
中田ヘアはなかなか難しい。
ただのボウズではなく、作り込まれた難易度高めボウズ。
その時点で少し不安がよぎる、、、
カウンセリングが終わると何故か先輩達が寄ってくる。
「おまえ大丈夫か?」
「???」
「あの人の髪型難しいしかなりコダワリ強いよ??」
まじ?マジンガー??
でももうカウンセリングしてしまったのでやるしかないっす!
チョキチョキチョキ
(、、、、難しい、、、、)
どんどんガタガタになっていくカット、
ドンドン顔が怖くなっていくお客様。
(、、、ヤバイ、、、)
頭が真っ白でテンパり過ぎて、
遂に僕はやってはいけないことをしてしまう
お客様「イテッ!!(怒)」
テンパりMAXな僕はハサミで耳を挟んでしまうのです。
でも不幸中の幸いではないけれど、
あまり切れないハサミだったので、切れて血が出ることはなく、
〈めっちゃツネッた〉みたいな感じになったと思う。
下手くそ過ぎるカットに耳をツネられたお客様は、当然のごとく怒り顔のまま帰られた。
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そしてその夜、
1人の女性がすごい剣幕で来店した。
「今日うちの旦那のカットしたのだれ??」
「メチャクチャ怒ってるんだけど?」
僕「すいませんでしたm(._.)m」
返金してただただ謝る。
あの日以降、中田ヘアを死ぬほど練習したのは言うまでもない。
失敗から得たもの
まず何より知ったのは、
美容師とゆう仕事、髪を切るとゆうことの責任、プロフェッショナルとは何か
当たり前の様だけど
20歳ソコソコの僕は完全に甘くみていたんだと思うんです。
あの時期はお客様に入るのが凄く怖くなった。
でもその怖さを克服するには練習と少しの勇気。
中田ヘアがきたら(よっしゃ!)と思えるようになったのも、あの事件のお陰かもしれない。
(お客様には本当に申し訳ないけど、、)
それと同時に、お客様の優しさに甘えていた自分にも気づいた。
多分妥協してくれていたお客様はいっぱい居たと思う。
今だから思うこと
あの時のお客様をもう一度カットさせて欲しい。。。
今なら!!
でもそれはもう不可能。
ならば今来てくれている人、これから来てくれる人を、最高に可愛く、カッコよくする!!
それしかないでしょ!
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