夜間高校定時制〜最終章〜 完
高校生の体育祭の前夜に
髪の毛をセットしました。
うつむいて寝るみたい、、、、
幸一です。
『美容師になってやる』
そう決意したんだ、、、、
あの時初めて行った
自分がいた場所。
そう。児童養護施設だ。
過去でもお話したが、
自分が、
捨て子だと気付かされたその日から、
正直、、、
この施設に来て気付かされなかった限り、
僕は更に腐っていたと思います。
憎むや恨む
って言葉はご存知だろうか??
すごく腹が立ったのを覚えている。
でも何も出来ない自分と、
優しくしてくれたり、怒ってくれる、
今の父と母に全てを打つけて、
悪さばかり、
迷惑をかけてばかりしてた。
それが何も出来ない
自分にとって、
少なからずの反抗でもあったんだと思う。
自分の経路を辿って、
昔自分が居たと思われる住所を見た時
包丁片手に友達の車で
探し回ったこともあった。
高校4年生の夏。
自分が居た施設までたどり着いた。
行く前に一本電話を入れた。
『この施設におったみたいやねんけど、いっていいっすか?』
(イキがってたんですいませんでした。)
だかすんなり、、
言いよって言ってくれた。
目の前に初めて着いた時、
一目で感じ取れた。
『ここに俺はいた』
確信たる空気感が自分を覆った。。。
校長に会い事情を話すと、
当時の、現、父母の名刺を見せてくれた。
少し古くなっていたが間違いなく、
父母の物だった。
色々案内してくれた。
ここでお風呂入ってたんですよ〜
って乳児園を見せてくれたり、
ここの施設の経路だったり、、、、
その中で少しまだ決まりきっていない、
美容師になろうかと言う思いを話してみた。
校長が笑顔で言った。
『実はウチにボランティアカットに来てくれている人達もいるんですよ。』
その時僕の頭の中に、
ボランティアカットをしている自分が想像出来た。
その日から今日まで、
いや、、、
これからもだけど、、
やめたいと思ったことはない。
辞めたら夢を与えれない。
止まれば進めない。
そんなあの時の記憶を蘇る。
そして高校卒業と同時に僕は
美容師になった。
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